[デザイン]英字新聞 "The Takahashi Bonds"

岡山県高梁市発、英字新聞 "The Takahashi Bonds"

岡山県高梁市で開催されたワークショップ「Deep Dive into Journalism: Summer Newspaper Workshop」の参加者と講師の皆さんが制作した英字新聞のデザインを担当いたしました。

友人でもあるコーディネーターのハブヒロシさんは、「参加者は年齢も国籍も多様で、高梁市の多文化共生事業として実施しましたが、今回のワークショップで多文化共生・対話の難しさ、そしてそれを如何に調整していくのかについて、大きな学びがありました。」と自身のSNSでおっしゃっています。

講師のSeana Magee先生は元共同通信社のジャーナリストで、NYを拠点に活躍されてきた方。そしてハブさんは昨年、高梁市多文化共生事業の一環として日本語教室の講師を務めており、多国籍の生徒たちと映像のない音だけの映画「音の映画 -Our Sounds-」を制作し、県内外で上映もなさっています。また、遊鼓を演奏するミュージシャン。さらに、現在ハーバード大学で疫学の研究中…。

初夏、ハブさんファミリーに会いに行ったとき、疫学の話を聞いて、新たな視点にとてもワクワクしました。日本語の講師、映画制作、音楽、疫学、それらの活動が全てつながっていく過程をほんの少し垣間見た思いでした。研究は本当に大変だろうと思いますが、今後の活動を勝手に楽しみにしている私です。


ワークショップの主催のお二人から感じるのは、グローバルな市場経済からこぼれたり、切り捨てられたり、消費されがちな物事や多様な人たちの営みに温かく寄り添う眼差しです。グローバルとローカルの両方の視点を持った、こうした方々が岡山に移住してくださって、本当に嬉しいです。

実は納期はなかなかタイトではあったのですが、迅速丁寧で気持ちのよいハブさんの対応で乗り切り、最後にはショーナさんから大変嬉しいメッセージが届き、ゴールと共にチーム感を感じ、とても心温まるお仕事となりました。ショーナさんにはまだお会いできていませんが、帰国したハブさんと共にお目にかかるのが楽しみです。私も成長しなくては…。


英文はふわ〜っとしか理解できないレベルの私ですが、それでも拾い読みしたごく一部の文章やタイトル、写真からだけでも、熱量ある多様な視点と文化を感じ、大変素晴らしい取り組みだと感じています。お手伝いができて光栄です。


初めての英文のみのデザイン

英文のみのデザインを日本でする機会はなかなかありません。言葉は、内容に沿った書体選びやデザインが必要です。通常、原稿は全て読みますが、今回は「多分この文章の性格は他とは違うよね?」とフワフワした読解力でのデザイン。英語圏の方が見て違和感ない書体選びをしなくては!英語力が欲しい!と思いながらのデザインでしたが、大きな修正もなく安堵。初めてで不慣れなことままありましたが、かねてからトライしたかった英語のみのデザインをする貴重な機会となり、勉強になりました。


タイトル書体は"The New York Times"と同じ

タイトル"The Takahashi Bonds"の書体は、"The New York Times"と同じものをというご要望でブラックレター(Blacklettert)というフォントを使っています。日本では馴染みが薄く、日本人にはやや読み難いと感じるためかあまり使われているのを見かけません。しかし、書体をブラックレターにすると一気に英字新聞としての格が出ました。

この書体の歴史はかなり古く、使われ始めたのは12世紀頃だとか。そのため、欧米の人々はこの書体から「昔からある(伝統がある)」といったといったニュアンスを感じるので、そうした印象を取り入れたい媒体やブランドがこの書体を用いているようです。

余談ですが、この書体を見て私はドイツっぽいと感じました。実はこの書体の一種にはフラクトゥール(ドイツ文字)というものがあり、20世紀まで用いられていたそうです。このため、現代ではブラックレター全体を指してフラクトゥールと呼ぶこともあるとか。ドイツっぽいと感じた私は間違っていなかったとほっとしました。

ネット検索すると詳しい書体の成り立ちが出てくるので興味のある方は調べてみてください。

わーるどたかはし World Takahashi 

わーるどたかはし World Takahashi 高梁市多文化共生事業コーディネーター:ハブヒロシ

講師:Seana K. Magee

協力:Anaïs Farrugia

デザイン:タケシマレイコ

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