[ブックデザイン]世界を読むこと

手製の和綴じ文集『世界を読むこと 寺子屋スータ2022』のブックデザインを担当しました。

この本は、文化人類学者の松村圭一郎さんがスロウな本屋で開催している講座「寺子屋スータ」の受講生のレポートをまとめたものです。各ページを受講生の数だけ印刷して、和綴の技法を用いて手作業で本に仕立てています。 2018年から、2020年を除いて毎年制作されていて、今回4冊目です。

デザインは毎回、松村圭一郎さん撮影の美しい写真を生かすことだけを考えて制作しています。横長の写真を表紙いっぱい使うと余白が大きく出る上、人物が小さくなり熱気を帯びた空気感が伝わりません。そこで中央の踊る少年を際立たせるよう真ん中でトリミングして、カットされた左半分は裏表紙にまたがるよう配置しました。ただ、和綴の糸が写真に被らないよう背側には白くスペースを取っています。

本屋で開く講座の文集のデザインを、外注して手製本という形で残していく…。スロウな本屋の心意気を感じる活動のお手伝いができることを、毎回本当に光栄に思っています。



クライアント:スロウな本屋 http://slowbooks.jp

デザイン:タケシマレイコ https://reikotakeshima.amebaownd.com

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