[表紙画 ・エッセイ]ふえき vol.81
『ふえき vol.81』(福武教育文化振興財団の機関紙機関紙)の表紙画とエッセイ
23年度の表紙画は、岡山の生きものシリーズです。生きもの大好き人間の私としては嬉しいテーマ。しかし第一弾のニホンウナギの要望は、「かわいいウナギ…」。果たして私はウナギを可愛く描けるのでしょうか。今回も超えなくてはならないハードルがちゃっかりと設けられておりました。
「かわいい」に私がもう一つの加えたキーワードは「生きている」。ネットや本で画像を調べると、水揚げされてヒレがペタンとなっている写真が多かったのですが、のびのびと泳ぐ、生きているような子を描きたいと思いました。それで、ウナギの動画を探して(あまり無かった…)何度も見て、詳しくないなりに一生懸命描きました。
エッセイを書くにあたってニホンウナギのことを教えてくれたのは、アスエコの山田哲弘さん。ニホンウナギって、そうなんですか!?な色々を教わりました。打ち合わせは楽しく過ぎていきました。
エッセイは、少々見づらいかもしれませんが、画像をご覧になって読んでいただけたら幸いです。ずっと身の回りの自然や動植物から力をもらってきた私。恩返しをしたい、守りたい、そのためには伝えなくてはならないと思ってきましたが、微力ながらその一歩を踏み出すきっかけをいただきました。感謝。
さてその後、このウナギを見て「かわいい」と言ってくれる人が多いんですよ。自分的にはああ、あまり可愛く描けなかったなぁと思っていたのですが、どうしてどうして可愛く泳ぎ始めたようで安堵しました。専門家の方からも、嬉しい言葉をいただきました。荒ーいウナギの動画を何度も見た甲斐がありました(笑)。
さて、2016年から2023年度までの8年間、デザインとイラストを手がけてきた『ふえき(旧名:FUEKI)』ですが、vol.81からデザインは別の方が手掛けられることになりました。8年間で『FUEKI』を通じて出会ってきたご縁や学びは本当に宝物です。ライフワークのようにすら感じるほど生活の一部となっていた冊子デザインから退くことは残念ですが、引き続き表紙画を担当できることをありがたく思っています。新しいデザインになったことで、絵の見え方も変わってきます。試行錯誤しながら、これからも担当させていただけるよう精進を重ねていきたいと思います。
2023年初夏
福武教育文化振興財団の機関紙「ふえき vol.81」
編集発行 : 公益財団法人福武教育文化振興財団
制作 : 株式会社吉備人
印刷 : 研精堂印刷株式会社
デザイン:ヒラガナ企画
表紙画・エッセイ:タケシマレイコ
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タケシマレイコ
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