[折パンフレットデザイン]松島分校美術館
アートアートの今 岡山 2023-2024
The Present of Art OKAYAMA 2023-2024
折パンフレットのデザイン
大学の頃からいつかやってみたかったグリッドデザイン。共につくる人の明確なビジョンと理解がなければ成り立たないスタイルです。
提案したいくつかのアイデアの中から、グリッド、中面モノクロをチョイスして、情報をそれに合わせて潔く削ぎ落としていくディレクターの片山康之さんの押し通す力のお陰で制作することができました。私一人では作り得なかったこちらの共作デザイン。
片山さんは、紙のチラシをただイベントを宣伝するためというより、ずっと残っていくものとして良いものを作りたい、企画を引っ張るくらいの1つの表現手段として考えている、と話していました。ネット全盛時代の前、あるいはもっと昔、20世紀初頭のアーティストが自ら紙媒体を作り世界にネットワークを築いていた時代に通ずる気概を感じました。そして参加アーティストや紙、デザイナーに対する敬意に接して、襟を正しました。
紙っていいな。
なお、比率的には違うのですが、このグリッドは黄金比率をイメージして制作しています。ちょうどこの頃読んでいた本で、動植物の成長がこの比率と関係しているというようなことを読んで、松島は自然豊かな場所なので、黄金比率はシンボリックに扱うのがいいのではないかと感じ提案しました。イベント用に片山さんが制作したTシャツには黄金比率の黄色の四角がプリントされています。
2023年初夏
一年前の仕事を振り返りながら、改めて、襟を正しました。本気な人との仕事は一人では見えない景色を見せてもらえます。ご一緒させていただいているクライアントさんやデザイナーさんは、本当に素晴らしい方々ばかり。ハッとしたり、ワクワクしたり。そういう皆さまとこれからもお仕事できる(だけでなくプライベートでも遊んでいてただける)よう、私もコツコツ頑張ります。
松島松島分校美術館 https://www.matushima-bunko.com
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